上白滝駅

北海道 JR石北本線
2006年3月7日 訪問。

解説

※上白滝駅は2016年3月25日を持って廃止となりました。
このページは思い出話としてご覧になってください。

1日に1往復しか列車が停車しないという、凄まじいまでに冷遇された駅である。
かつては石勝線に楓駅という1日に1本しか列車がないうえに休日は運休という扱いの駅が存在したが、その駅が2004年に廃止されてからはこの駅が日本一列車本数の少ない駅となった。
ただし2015年のダイヤ改正により、山田線の浅岸駅も1往復に加えて冬季は全列車が通過という扱いになっていた。
これらの特徴から秘境駅として名高いが、駅前は意外と民家が多くある。
又、この駅の隣の上川駅の間にはかつて天幕駅、中越駅、奥白滝駅という駅が存在した。
この3駅はこの駅以上に凄まじい秘境駅の立地にあり、同じく列車本数は1日1往復だけという扱いだったが、2001年に廃止されてしまった。
更に途中には上越駅という駅もあったが、この駅に至っては30年以上も前に廃止されている。
現在でも天幕駅以外は信号場として現役であり、駅舎も残っている。
そんなわけで、この駅から隣の上川駅までは34kmという長さに及び、普通列車は1時間かけてこの1駅区間を走る。
この駅間の長さは在来線の中では石勝線の新夕張~占冠間の34.3kmの次に長い区間である。
そんな立地ではあるが利用者は地元の爺さんが1人だけおり、そこそこ民家もあることから2001年時点では廃止を免れられたのだろう。
行く末が常に不安に思われた駅ではあったが、2016年のダイヤ改正でとうとう廃止が決定してしまった。

この駅に初めて降りたのは2006年だが、それから約6年の時を経て何度か下車してきた。
しかし朝夕の1往復だけというダイヤ設定により、ほぼ全てが駅寝での訪問である。
2006年下車時は定期利用の爺さんも一緒に下車し、鉄道事情に詳しいのか色々話をした記憶がある。
又、駅前の国道向かい側に商店が1件あるのだが、筆者はそこで度肝を抜かれるような光景を目の当たりにする。
なんと置いてある商品の多くが賞味期限切れという、あり得ない状況に陥っていたのである。
当然それらは売り物にはならず、無料で配ったりしているらしく、筆者も無料で貰ってしまった。
流石に申し訳ないので期限の切れてない商品を別に購入はしたが、こんな光景は初めてである。
そしてこの商店には4回訪れており、最終的にはもはや顔見知りになってしまった。
話によると商店の婆ちゃんは紋別市に実家があるらしく、店を閉めた後は紋別市に移り住む予定だそうだ。
2012年に訪れた時点で先は短いと思われたが、何だかんだで2015年訪問時もまだ営業していた。
しかし店の様子は以前より酷く、もはや廃屋と見分けがつかないレベルで商品の数が激減していた。
婆ちゃん曰く、電気が付くうちは続けることにしたらしいが、恐らく駅が廃止された頃にはもう営業はしていないだろう。
又、地元のことについても語ってくれたが、周辺には4人子供がいるらしく、そのうちの1人はもうすぐ高校生になるそうだ。
その為その高校生が駅を利用する可能性があり、駅の存続を希望する声もあったという。

2014年には隣の白滝駅で駅寝をし、年越しをしてまだ薄暗い早朝に国道を歩いてこの駅まで来たこともある。
2015年1番最初にこの駅を利用したのは筆者であるが、乗ってきた列車には下車した人も1人だけいた。
2015年夏の訪問時に駅寝をしていると、早朝から車で撮影に来た人もいた。
その人は筆者が寝ているのを見ると入り辛くなり、先に奥白滝まで行っていたそうである。(申し訳ないです…)
そして最後の訪問だった2015年末には、なんと筆者以外に駅寝をした人が4人もいた。
うち3人は仲間同士のおっちゃん達で、もう1人は筆者と同じ若者であった。
その時の光景は10年前に土合駅で駅寝した時と似ており、3人とも旅慣れた人達という印象だった。
この駅には沢山の思い出と出会いが詰まっている…。
駅舎。除雪された雪が駅舎の前に山積みにされており、何とも言えない状態…。
駅名標。
ホーム。
ホーム側から見た駅舎。古いが立派である。
時刻表。下りは7:04、上りは17:26の1往復だけである。
駅前は結構民家も多く、商店も1件ある。
待合室内部。

2015年8月18日 再訪しました。

駅舎。特に変化は無い。
駅名標。
ホーム。
時刻表。本数は相変わらずだが、いつの間にかJR北海道標準タイプの表示になっており、かなり無駄ができている。
駅前。

2015年12月29日 再訪しました。

駅舎。今年は雪が少なく、雪が山積みにはされていなかった。
駅名標。
ホーム。
時刻表。
運賃表。
ホームから見た駅舎。平仮名の「かみしらたき」の文字はなくなっていた。
駅舎横にある恐ろしく古い便所。一応使用は可能。
駅前。
駅前。
駅前。
駅前の商店。早朝撮影の為閉まっているが、昨夜はきちんと営業していた。
駅入口。
駅舎上部の駅名表示板。